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静岡がんセンター研究所 望月 徹 副所長兼遺伝子診療研究部長
(平成22~24年度計画)
無血清培養後の上清中にある蛋白質、DNA、RNA或いは細胞代謝物の中から抽出、選択後、試薬化した新規腫瘍マーカーを開発し、それを用いて臨床現場で簡単に行なえる血液検査によるがん診断法を確立することを目指しています。本プロジェクトでは、まずProNTをマーカーとする血液検査による小細胞肺がんの早期がん診断システムを開発し、臨床試験と認証取得を経て臨床現場での実用化に寄与することを目指して推進しています。
開発したELISA系測定キットを用いた臨床検体での基礎的研究により、小細胞肺がん診断システムとしての基本性能を十分に持っている事を確認しました。
また、本プロジェクトで確立した技術を発展させて、DNA、RNA、細胞代謝物からも新たながんマーカー候補を見つけ出すことで、血液診断システムの有効領域を広げて行く予定です。